このキャスターの読みはなぜ伝わるのか
- 原元美紀
- 2016年5月24日
- 読了時間: 3分
先日「原元美紀の女子アナワークショップ」を開催しました。
新人から7年目の中堅まで、富山・新潟・長野・福島・三重など、今回も全国から若手女子アナウンサーたちが参加してくれました。
「いつまでも新人のようなニュース読みから脱却したい」、「自分の存在感の出し方に迷っている」、「ニュースキャスターのオーディションを控えている」など、いろんな思いを抱えているようです。
今回は「ニュース特訓・後半戦」と称して、「女子アナがいま現場で求められるニュース原稿の読み方」の総集編レッスンでした。
・テレビの歴史から、時代とともに変化するイントネーション
・原稿から大事な部分を瞬時に見つける方法
・キャスターとアナウンサーのニュース読みの違い
・存在感のあるスタジオワーク
・込めるのは感情ではなく〇〇!
・ニュースバリューとは
など、実際に放送で使ったニュース原稿をもとに、キャスターのスタジオワークを実践です。
日頃、1本ずつのニュースを上手に読むことを目標にしがちですが、あることを意識するだけで、ぐっと『番組感』が出てきます。視聴者から見て流れの良い番組作りを体感してもらいました。
実はこのワークは、ニュースの神髄とも言える『このキャスターの読みはなぜ伝わるのか?』というもので、私がアナウンサー生活24年間でもっとも大切にしてきたものです。これを伝えたくてこのワークショップを開催したと言っても過言ではありません。
また、実践ワークだけではなく、私の24年分の数え切れないほどある失敗談や人生で一番嬉しかった取材経験などをお話しいたしました。
人前に出る職業は世にたくさんありますし、アナウンサーのタレント化がすっかり定着していますが、やはりアナウンサーならではの役割として、人の命や生活、財産、心を救うことに繋がる情報を伝えるというものがあります。
東日本大震災当時、被災地の局アナとして勤務していた子もいますし、いつか自分が誰かの役に立つ日を思い描いている子もいます。
「アナウンサーには何ができるか、自分には何ができるかを見つめ直し、モチベーションアップになった」という感想をもらい、私にも励みになりました。
さて、来月は選挙について学ぶワークショップです。
キー局の政治部記者を講師に招き、アナウンサーが知っておくべき「選挙報道」「安倍政権」「アメリカ大統領選挙」などについて解説いただきます。
参加申し込み・お問い合わせは、公式サイトの会員専用ページ( http://www.haramotomiki.com/ )から、または、私におたずねください。(お問い合わせは女子アナに限らせていただきます)
*セキュリティ管理のため、開催日時、場所は公表しておりません。
*参加資格は、現役女子アナ、または女子アナ経験者です。
では、お待ちしています。
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