■ニュース特訓追加開催を終了しました
- 原元美紀
- 2016年5月12日
- 読了時間: 2分
「原元美紀の女子アナワークショップ」、先日ニュース特訓の追加開催を行いました。
初回のように、局アナ・フリーアナ達が、また全国から15名も参加してくれました。
新幹線に乗って駆けつけてくれる生徒もいて、その熱意に感激です。
まず、このワークショップのテーマでもある「いま現場で求められるニュースの読み方」に取り組むために、「放送の歴史」の講義から始めました。
放送・報道・アナウンサーが、時代とともにどう変化を遂げたのかを知ることで、いま求められていることが見えてくるからです。
そして、いよいよ実技です。みんな苦手なイントネーションのクセ直しから切り込みました。イントネーションも時代とともに変化してきたのですよ。いま求められている『放物線を描く息遣い』に皆さん苦戦していたようです。
また、現役キャスターもたくさん参加していたので、速報対応の練習をしました。
折しも熊本で地震が続き、アナウンサーの使命として最も大事な『生命に関わる情報』を少しでも早く且つ正確に届けることが求められています。
メモ書き程度の原稿でしゃべり続けなければならない状況は、日々の訓練の成果が試されます。
今回はメモ書きを即興で話し言葉に変える練習や、実際放送された災害現場の生中継映像を使用して実況するという「画解き」の練習をしました。
初めて挑戦する参加者もいて、なかなか言葉がスラスラ出てきません。「悔しい」と言っていましたが、こうして練習で悔しい思いを散々しておけば、本番に生かせるものです。
かく言う私もニュース専門チャンネルで初めての画解きをした時は、散々でした。何を言えば良いのか、どんな言葉で表現すれば良いのか…、とにかく喋り続けるだけで精一杯でした。
その反省として、「画解きなんて突然できるものではない。普段どれだけ意識を持ってアンテナを張っているかが勝負だ」と痛感しました。
それからは、平時の時に、火災の煙の色の違い、犯人逮捕から送検までの流れ、地震が起きた際の自治体の動き方など、事前にシミュレーションし知識として準備できることはないかを探しました。アドリブはアドリブではないのですね。
それを今のうちに感じてもらえれば、あとは皆さん各自足りないものを探してくれることと思います。
終わってからの打ち上げは、例のごとく人生相談大会でした。悩み深き職業です(笑)
Comments