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原元美紀の女子アナワークショップ

これまでの活動記録

平成最後のワークショップ「皇室報道〜マスコミが初めて伝える生前退位」を開催


御代替わりが滞りなく行われましたね。 私たち現代人にとっては初めて経験することになった約200年ぶりの「生前退位」。 若いアナウンサーにとっては元号が変わること自体が初めての経験でした。 マスメディアとしてきちんと伝えなければならないニュースでありながら、

「どう伝えるべきか」、

いえ「何を言ったらいけないのか」戸惑いや不安を感じていた人も少なくないでしょう。 というのも、宮内庁担当記者は東京キー局にしかいないため、

地方局のアナウンサーにとっては皇室報道について本格的に学ぶ機会が滅多にないのです。 フリーアナウンサーにとっては、参加できる勉強会そのものがありません。 しかし、皇室、皇族の方々は全国各地にお出ましになられるので

ニュースとして伝える機会は必ずあります。 そこで女子アナワークショップでは、昨年末から3回に渡り皇室報道についての講座を開催しました。 講師は、ワークショップ顧問で、

日本を代表する皇室ジャーナリストとして30年以上取材を続けていらっしゃる

日本テレビ「皇室日記」の久能靖さんです。 ①2018年2月23日「平成最後の天皇誕生日一般参賀」 https://ameblo.jp/haramoto-miki/entry-12459735864.html…

陛下のお姿、お声に直接触れられる貴重な機会として、

この女子アナワークショップ恒例の企画「天皇誕生日一般参賀ツアーと皇室報道」講座を開催。 しかし、予想を遥かに上回る8万人を超える人出で、3時間並んだのに入場に間に合わず・・・。 ②2019年1月2日「平成最後の正月一般参賀」 https://ameblo.jp/haramoto-miki/entry-12459735846.html

リベンジを果たすべく年が明けた正月一般参賀に向かいました。 私たちが平成の世で天皇皇后両陛下を拝見できる最後の機会でした。 お姿を目に焼き付けることができ感無量でした。   そして、いよいよ御代替わり直前の4月、4月30日「退位の儀式」、5月1日「即位の儀式」。

そのとき報道はどのように伝えるべきか。

③平成最後の女子アナワークショップ、

「皇室報道〜マスコミが初めて伝える生前退位」を開催しました。

皇室用語から儀式、制度、御代替わりについて、

新天皇や上皇についてなど、アナウンサーが知っておくべき皇室の知識や報じ方を学びました。   資料は、この日のために神社本庁から取り寄せた冊子やオリジナルの資料集です。

(神社本庁教化広報部の皆様、ありがとうございました) また、皇室特番を上映。

直接皇室報道を学べる機会に、参加者も必死。 特に、皇室用語の読み方(アクセントなど)はニュースを読む私たちには欠かせません。 例えば、「宮殿」は、日本の皇室関連の場合は「キュ⤵︎ウデン」と頭高アクセントで読みます。 「宮中三殿」は、区切らずに「キューチューサンデン」とコンパウンドして一息で読みます。 こうした一つ一つを丁寧に発音することはとても大切です。

学ぶべきことはたくさんあり、時間が足りません。 「なぜ『生前退位』を望まれたのか」 「改元について」 「退位の儀式と即位の儀式でどんなことに注目すべきか」 「平成の時代とは」 「今後の皇室の在り方」 「これからの課題」など。 久能さんの長年の取材による知識量は圧巻で、どんな質問にも、

ジャーナリストとして皇室のあり方を冷静に見つめてこられた久能さんならではの

なんの迷いもない回答でした。 そして、情報を集める時、伝える時に欠かせない大切な心得を説いていただきました。 

「皇室は我々からは遠い存在ですが、国民の関心も高く、その分さまざまな憶測が飛び交います。 でもね、私たちマスコミがそれを鵜呑みにして報道してしまってはいけないのです。 どんな時も、その情報が事実であるのかどうか、 立ち止まって考えてみてください。 特に間接的な話ほど、誰かの『見方(フィルター)』が入りがちです。 誰が発信しているのか? その人はどんな意図で話しているのか? その『誰かの見方』を外して、

少しでも元の情報に近づくことが真相に近づくことだと思いますよ。」 80才を超えても天皇皇后両陛下とともに、

サイパン、パラオ、フィリピンへの慰霊の旅に同行取材されるなど、

自分の目で確かめることを基本とされている久能さんのこの言葉は

若いアナウンサーのみなさんの胸に深く刻まれたようでした。 自分の目で耳で確かめる努力をこれからも大切にして欲しいと思います。 <参加者の皆さんの感想>

・皇室特番のナレーションも担当するので、今回参加できて本当に良かったです。

背景を知らないことの怖さを感じました。

・改元の日の特番も、今日のお話といただいた資料を読み、知識を増やした上で見ると、

見え方が変わると思います。

・仕事で皇室関係のことに触れることは今までありませんでしたが、

その時に勉強したのではきっと足りないくらい、知らないことが多いのだなと実感しました。

・昭和は慣例の時期があった。宮中祭祀の陛下の負担。 大嘗宮の規模の大きさ。亀卜という占いがある。 目からウロコの情報ばかりで、久能さんの貴重な一次情報に触れられて、ありがたかったです。

・さっそく今日の原稿で「主基地方」という言葉が出てきました!

「そうそう、平成の大嘗祭は大分のお米だったのよね」と、感慨を込められました。

なんだか、感動しました(笑) 日々のニュースでは馴染みの薄い皇室用語も久能さんの話を聞いたことで

深く理解することが出来たと感じています。

・今回のワークショップでは10年来の疑問と偏った意見から解放される事が出来ました! 地方局では、民放には皇室に関する担当はいませんし、未知の世界でもありました。

・生前退位だけでなく、今後の皇室の在り方などについてもお話を聞くことができ、

遠く感じていた皇室のことを少しですが考える機会ができました。

・今回の生前退位の話だけではなく、

今後を見据えた皇室典範改正の可能性や情報の受け取り方についてもお話をお聞きすることができ、

国民として私たちも誠意を見せないといけないと感じました。

今後の皇室報道に皆さんが自信をもって伝えられるお役に立てもらえたら嬉しいです。


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