「食リポの職人になろう」講座開催
「原元美紀の女子アナワークショップ」7月は、「食リポ講座」を開催しました。
このワークショップでも一番リクエストが多いのが、食リポ。
「食べるのは好きなんです!でも、リポートするのは苦手なんです(泣)」とみんな言います。 今回参加してくれた女子アナたちも言ってました(笑)
分かります。 かくいう私もそうでしたから。
アナウンサー歴27年目となったいまでも、
「一番やりたくない仕事は?」と聞かれたら「食リポ!」と即答しています。
それは、味わってコメントするというのは、
感性、マナー、教養、品性、ボキャブラリー…、
とにかく自分という人間性がすべて白日のもとにさらされるからなんです! しかし、苦手とはいっても、女子アナにとって食リポは避けては通れない道。
私も苦しみ、そしてとうとう長いアナウンサー生活でそれを克服する方法を発見しました!
きっと苦手意識が薄れ、楽しくなってくるはずです。 まずは食リポの基本、「マナー編」の講義からスタート。
知識がないと、不安になったり、恥をかくことになったり、周りに不快感を与えてしまいかねません。 (視聴者からのクレーム多し)
食のマナー、食器の知識を身に付けることで振る舞いも堂々とするし、気づくことも多くなります。
私の失敗談などもお話ししました。
続いて、「食リポ理論編」。
いきなり食べて味わうだけで、気の利いたコメントなんてなかなか出てこないものです。
①食べる前 ②食べている時 ③食べた後
どんなところに注目すれば良いのか、ポイントを解説しました。
いよいよ「食リポ実践編」!
お題はこちらのケーキ!
夏限定企画商品で、メロンやひまわり、入道雲、プールに浮き輪など、コメントしやすそうです。
誰がどのケーキを選ぶのか!?
ジャンケンで真剣勝負(笑)
いざ、食リポ苦手克服です!
その克服法とは・・・!?
「話は〇〇のように、話し方は〇〇〇〇のように」です!
(ここでは明かせません。あしからず)
カメラの前で、 1回目は普段自分がやっているようにリポートしてもらい、 2回目は◯◯法でリポート 3回目は完成形を目指します。
みなさん最初は緊張していましたが、だんだん良い笑顔が出てきました。
私も最後にお手本を。
こんな感想が寄せられました。
「何がポイントでどう言及すべきなのか?
そして、外していけない点まで丁寧にアドバイスいただき、とても有り難かったです。
また、どういった方向に努力していけば良いのかもわかり、とても良い刺激になりました。」
「食レポは何回やっても苦手です。今回も『食べてからコメントが出て来ず長く考え込む、
それに伴って顔が怖くなり不味そう』という自分の欠点がしっかり出てしまいました。
コメント一つとっても、自分では気付かなかった色々な方法を伺えて勉強になりました。」
「改めて映像で第三者の視点から観ると、リポートの不自然さと言葉への迷い等が
目立っていることに気づかされました!
そして、1回目より3回目がいかにスムーズにできているか、比べることができて
とてもわかりやすいです!」
「考えすぎると普段から顔に出てしまい、笑うことまで頭が回らなくなってしまいます。
日頃から美味しそうな顔で食べられるよう周りにも確認してもらおうと思います!」
「なかなかカメラを前にして、頭にあることを言葉にすることができず練習の大切さを痛感しました。」
回数を重ねるに連れ、美味しそうに食べられるようになってきました。
その表情を見ているとこちらまで楽しくなってきます。
食リポは、「食へのリスペクト」と「感性を磨く意識を持つこと」がとても大事。
本気で美味しいと思っているかどうか、表情やコメントからにじみ出てきます。
食の魅力を感じられるように、日頃から美味しいものをたくさん味わってくださいね。
画面で笑顔が見られることを楽しみにしています。