「天皇誕生日一般参賀ツアー、そして生前退位とは」

December 30, 2016

年内最後のワークショップは、私が一番実現したかった企画「皇室ジャーナリスト久能靖さんのガイドによる天皇誕生日一般参賀、そして生前退位とは」を開催しました。

 

12月23日、天皇陛下83歳の誕生日をお祝いする一般参賀が行われ、皇室ジャーナリストでこのワークショップ顧問の久能靖さんにガイド役を務めていただきました。

 

国民が陛下のお姿を直接拝見できる年に2回の貴重な機会。

 

参加者は14人。ほとんどが天皇陛下のお姿を初めて拝見するというメンバーで、この機を逃すまいと仙台や名古屋からも駆けつけてくれました。

 

 

東京駅に集合し、皇居へ。

 

手荷物検査を受け、正門をくぐると、別世界です。

樹々が生い茂り、都会の喧騒はまったく聞こえなくなります。澄んだ空気の中、力強い雅楽の音色が響き渡り、心を鎮めてくれます。二重橋からは、遠くに日比谷のビル群が望めます。

 

 

坂を登ると、突然見上げる空がぽっかりと広狩り、4500坪の広場があらわれます。その左手に、宮殿で一番長い建物「長和殿」が見えて来ます。長さが160mもあり、どこまでも続いているような威厳のある宮殿です。

 

この建物の2階バルコニーに陛下や皇族の方々がお出ましになられるのです。

 

今年は「生前退位」の件もあり、注目を集めていたので、大変な人出。参賀者の数は平成で一番多い3万8000人を超えたとのことです。

 

報道テントでは、日本テレビ元アナウンサーで、現在は報道記者の笛吹雅子さん、右松健太さんともお会いできました。

 

 みんな緊張と期待で陛下のお出ましを待ちます。

 

ほどなく奥の襖がサッと開いて、するするとお並びになったのは、天皇皇后両陛下,皇太子同妃両殿下,秋篠宮同妃両殿下,眞子内親王殿下,佳子内親王殿下でした。

 

一斉に日の丸が振られ、「万歳」の合唱が響き渡ります。

 

 

陛下は御言葉の中で、感謝のお気持ちとともに、前日に起きた新潟県糸魚川の火災について案じられました。いつもご自分のことだけではなく、国民の健康や社会情勢、とりわけ災害について触れられます。直前にお風邪を召された会食を欠席されたとのニュースがありましたが、いつものように優しく穏やかなご様子でした。

 

参賀が終わって、興奮気味の生徒たち。

 

「ニュースで見る光景が目の前にあってなんだか不思議な感じがしました」

「天皇陛下は自分とは遠い存在だと思っていたのですが、優しく見守ってくださっているお人柄を感じ、イメージが変わりました」

「参賀に来ている人たちが礼儀正しくしながら盛り上がっていて、こんなの体験は初めてでした」

「意外にも外国人観光客が多いですね」

 

などと率直な感想を教えてくれました。

 

初めて拝見する天皇陛下や皇室の方々、参賀に集まった人たち、そしてその場に居合わせた自分、様々な視点から感じるところがあったようでなによりです。

 

 

なぜこの企画にこだわったのかというと、天皇陛下や天皇制については、私たち国民一人一人に関わることでありながら、一番遠いものとして捉えられているからなのです。

 

先の戦争を通して、歴史観や戦争史観は人ぞれぞれに思うところがあり、天皇制についても様々な考え方があるでしょう。一方で、被災地を慰問される両陛下のお姿に感じ入るところもあるでしょう。

 

報道に携わる者として、自分の目で確かめずにこのように大切な問題を報じるのは許されないと思うのです。私自身、両陛下のお姿を間近で拝見し、「象徴」が感じられ、人生観や歴史観が変わりました。

 

奇しくも今年8月、天皇陛下はご自身が生前のうちに退位なさりたいというお気持ちをビデオメッセージという形で国民に明らかにされました。

 

そのメッセージの中で、「象徴天皇」について深く向き合ってこられたことを語られています。そして、「象徴天皇とは、何よりもまず国民の安寧と幸せを祈ることを大切に考え」、「時として、人々の傍らに立ち、その声に耳を傾け、思いに寄り添うことも大切」と思いを語られました。

 

「生前退位」については皇室典範の改正が関わってくる大事であり、政府の有識者会議で検討がなされていますが、今後は政府と国民に委ねられました。

 

私たちは今こそ『アナウンサーが知るべき皇室報道』を学ぶ時だと思います。

 

 

ランチの後は久能さんの講義です。

 

「生前退位」で皇室がどのように変わるのか、陛下の真意はいったいどんなところにあるのか、今後の課題はどんなものなのかなど、解説していただきました。なんでも答えられる久能さんに、ここぞとばかりに質問が飛び交い、かなり深い内容まで教えていただきました。

 

また、基本情報として「アナウンサーが知っておくべき皇室用語」も学びました。いつニュースで取り上げても大丈夫なように、平時の時に予習あるのみです。


 

さて、4月に女子アナの勉強会を作りたいと立ち上げたこのワークショップも、今回で12回となりました。

 

始めは「何人来てくれるだろう~」、とドキドキしながら手探りの口コミでしたが、勉強熱心な女子アナの皆さんが毎回全国各地から集まってくれる姿に励まされ、今はとてもやりがいを感じています。

 

 

私はアナウンサーを25年続けてきて、たくさんの同業者を見ているうちに、「生き残れる人」と「生き残れない人」の差が判るようになりました。

 

その一つは、「嗅覚」。

 

自分に必要な経験、知識、人脈、学びのチャンスを逃さずに着実に手に入れることができるかどうか。

 

「生き残れる人」は面倒くさがったり、愚痴を言ったりしません。自分に必要だと直感でピンと来たら、素直に波に乗っかります。

 

一方、「生き残れない人は」、何か誘われた時に「いつか」と返事をしてしまうタイプです。

本気じゃなんだなと思われて、誰も次は誘わなくなります。

「今度お願いします」という人も、他人任せ。

「いつですか?」と一歩踏み出す人しか周りが相手にしなくなるのですね。

やる気はあるのに勇気はないタイプの女子アナが仕事を失っていくのを何度も見送りました。

 

このワークショップに参加してくれる女子アナたちは、皆「次は何やるんですか?」「今度○○をやってください」と食らいついて来て、飛行機や新幹線に乗って参加してくれるほど本当に向上心が高い人ばかり。

 

志しの高い女子アナがたくさんメディアで活躍してくれることを願って、彼女たちの「もっと学びたい」「これが知りたかった」という声に応える場をこれからも続けて行きたいと思います。

 

来年もどうぞよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

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