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原元美紀の女子アナワークショップ

これまでの活動記録

恒例「天皇誕生日一般参賀ツアー&『迫る生前退位』」開催


昨年12月23日に、「原元美紀の女子アナワークショップ」では、「天皇誕生日一般参賀ツアー&『迫る生前退位』について講座」を開催しました。 このワークショップ顧問で皇室ジャーナリストの久能靖さんのガイドで、天皇誕生日一般参賀のため開放された皇居を訪れるという恒例の企画です。 おととし開催したところ、初めて天皇皇后両陛下のお姿を拝見するという女子アナ達が多く、今年も全国各地から15人も集まりました。 (写真掲載は顔出しNGの方はボカしてあります) さて、これまで「象徴天皇」という存在で国民を見守り続けてこられた陛下は84歳の誕生日を迎えられ、美智子様も83歳になられました。 そして、天皇陛下の「生前退位」へのご意向を受け、来年4月30日に退位され、皇太子殿下が翌5月1日に即位されることが決定しました。 退位後の天皇皇后両陛下は上皇、上皇后となられ、私たちがお姿を拝見する機会は今よりも少なくなることでしょう。 そのお二人のお姿を一目拝見しようと、この日は平成に入って一番多い5万2300人もの人が皇居を訪れました。

皇居入門までに大変な人だかり。長い行列が東京駅の方まで伸びていて、これには長年取材をされてきた久能さんも驚いていました。 ボランティアの方達が配っている日の丸を受け取ります。 (この日の丸は参賀後、皇居の外で回収してます) さて、高まる気持ちで門をくぐり皇居内へ入ると、そこはいつも静謐の境地。大きく育った樹々としっとりとした空気に圧倒され、突然みな物静かになります。

二重橋を内側から眺められるめったにない機会。向こうに日比谷のビル群を見るのは不思議な気持ちです。 長和殿前の広場にはすでに多くの人たちがお出ましを待っています。 「日本のエンペラーが見られるなんて!」と外国人観光客の姿もたくさん見られました。 「あのバルコニーはニュースで見る光景だ」とみんなもドキドキ。

いよいよお出ましを告げるアナウンスが流れた瞬間。 天皇皇后両陛下、皇太子ご夫妻、秋篠宮殿下ご夫妻と眞子様のお姿がバルコニーに! 歓声が上がり、バタバタと日の丸を振ったり、カメラやスマホを掲げて写真を撮ったり。

遠くから目にするだけでも温かく優しいのオーラが伝わります。 陛下はごあいさつでいつも被災された方にお心を寄せられます。 「いまだ不自由な生活を送っている人々のことを深く案じています。 来る年が国民皆にとり、少しでも穏やかな年となるよう願っています」 とあいさつされました。 テレビや新聞、教科書でしか知らなかった光景、皇室という存在を生で見た時、私は人生観や歴史観が変わりました。 ご在位のうちに若い人たちにもぜひ一度自分の目でそのお姿を見てみることをお勧めしていたので、みなさんの感想がとても楽しみ。 さて、ランチの後は、講演です。

約200年ぶりの「生前退位」で日本や皇室がどのように変わるのか、そして私たちはどう報道すべきなのか。 皇室ジャーナリストの久能靖さんに講演をしていただきました。 今上天皇のこれまでの歩みや美智子さまとのご成婚時の秘話、また【象徴天皇】をどのようにお考えになっていらっしゃるかなど講義を受け、皇室に対する理解を深めます。 そして来るべき「生前退位」について、決まったこと、課題となっていることなど、私たちが報道するときに知っておくべきことを学びました。 参加者の皆さんの感想です。

「皇居の中の澄んだ空気と、皇族の皆様が現れる直前の独特の静けさと、お目にかかれた瞬間の有り難さと、全てに感動しました。心が洗われました… 久能さんのお話で、天皇皇后両陛下が国民に寄り添う生活をしていらっしゃることも知り、「象徴」であることを具現化する苦労には胸を打たれました。」 「今回のワークショップがなければ、一般参賀しようとは思わなかったかもしれません。 でも、日本国民として、参加して本当によかったです。 久能さんのお話もきくことで、より理解が深まりました。 皇室の方々はものすごく遠い存在だと思っていましたが、実はわたしたちのことをものすごく思ってくださっているのだと、なぜかお姿を拝見してそう思いました。」 「正直、画面を通して皇室の方々を知り、伝えるといった日々を過ごしていました。 自分から距離をとっていたようにも思えます。 もともとある距離をより短く、多くの方に寄り添おうと、たゆまぬ努力をされる天皇皇后両陛下のお姿に感動し、心動かされました。 日々、様々なニュースがありますが、皇室の方々のニュースを伝える際は、今回、学んだことを体や心に留めて伝えたいと思います。」 「一般参賀へは、かつて1人で足を運んだことがありましたが、やはり気持ちを共有できる皆様と参加できたこと、とても嬉しく思いました」 みなさん、深く感じ入るところがあったようで何よりです。 情報とは実際に体験したものの言葉が一番真実や真相に近いと思っています。 伝える側が又聞きの又聞き・・・なんてことでは遠すぎて説得力に欠けてしまいます。 自分の言葉で語れるようにこうして自分の足で訪れ、自分の目で見て空気を実感することが私たち報道する者にとっては大事なことだと思います。 今回参加した皆さんにも「ニュースでよく【読む】光景」が実感できたようで嬉しく思います。


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